アジ釣りは、ほぼオールシーズン釣れる魚で、手軽なタックルと場所で釣れることから多くの人に愛されているターゲットです。
アジを釣るポイントもファミリーで行く防波堤や海釣り公園などのアクセスの良いものから、
磯や堤防などの夜釣りでの大アジを狙うといったように、色々な場所で釣りが出来ることも大きな魅力の一つです。
ここではアジを釣る為の、「季節」や「時間帯」、タックルや釣る為のコツまで、徹底解説していきます
アジ釣りの
知識を深めよう!
アジってどんな魚?
一口にアジ釣りと言っても、色々なアジの種類があります。
私たちがスーパーで見るものや、堤防から釣れるアジは
「マアジ」、「マルアジ」、「キアジ」、「クロアジ」になります。
他には、シマアジ・ムロアジ、オアカアジなどの鯵の種類がいます。
アジは北海道から九州までの日本全域に生息する小型回遊魚で、30cmを超えるサイズは「尺アジ」ともいわれ、釣った釣り人の一種のステータスにもなっています。
一般的な産卵期は1月から11月で地方によって産卵時期は異なりますが、西日本の産卵最盛期は1月〜5月。東日本の産卵最盛期は5月〜7月と言われています。
収穫された場所でブランド化されたアジもあり、有名な物であれば、大分県佐賀関の「関アジ」、宮崎県延岡市の「灘アジ」などがあります。
アジの旬はいつ?
食べても、1年中美味しい魚ですが、最も美味しいと言われているのは晩夏~初冬の時期だと言われています。
刺身やたたき、塩焼き、ナメロウなど色々な食べ方で楽しめる魚です。
年間を通して、あまり味の落ちないと言われている魚ですが、産卵後の春頃は味が落ちると言われています。
アジ釣りのシーズン
基本的には季節を問わず、オールシーズンで釣れる魚です。
豆アジは暑くなる時期に向かってどんどんと成長していき、シーズンは夏~秋にピークを迎える時期となり数多くのアジが全国各地で釣れるようになっていきます。
真冬は気温や水温が下がることから釣ることは難しいですが、大型が釣れるシーズンでもあります。
地域によって差があり、年明けまで水温が落ちない地域もあり、地元の房総では1月半ばまで釣れています。
西日本では年明けから初夏、関東沿岸では初夏から夏、北海道では8月頃と言った様に、地域によって季節はズレているので、季節ごとに釣れる地域に行くことが、釣果アップに繋がります。
アジ釣り
知っておきたい3つの事
アジを釣る為に最も重要な要素を3つにまとめています。
この事をしっかりと理解することで釣果に大きな差が出るのは間違いないのでしっかりと覚えておきましょう。
アジ釣りのポイント①
ベストな時間を狙い打ち
魚を釣るにあたって必ず知っておきたい事と言えば、釣れる時間帯です。
釣りにおいてのゴールデンタイムで、魚の活性が上がり、釣れる時間帯があります。
それが「マズメ」と呼ばれる時間帯です。
「マズメ」というのは、朝と夕方の2回あり、それぞれ、「朝マズメ」、「夕マズメ」といわれます。
朝マズメは朝の日が出る1時間前後の時間帯の事で、夕マズメは日が落ちる1時間前後の時間帯の事を言います。
マズメが釣れる理由には、水中のプランクトンの動きと密接な関係があり、
朝であれば光合成の為に植物プランクトンが浮上することで、それを餌とする小魚の活性が上がります。
また、その小魚を捕食する大型のフィッシュイーターも活動を始めます。
夕マズメも同様で、日が落ちると、夜行性のプランクトンをキッカケにして、朝のような食物連鎖が起こります。
このように、釣りにおいて、朝マズメ、夕マズメは絶対に外すことのできない時間帯です。
日中や夜間でも釣れますが、特に釣れる時間はマズメ時になります。
アジ釣りのポイント➁
水温をチェックしよう
アジの適水温は16~20度前後が良いとされています。
その為、冬季の鯵は活性が落ち、なかなか釣りにくい季節になります。
4月中旬頃から水温の上昇が始め、九州や四国、中国地方などの南岸の地域では、日本で最も早くアジ釣りを楽しむことができます。
全国的には5月~6月ごろには水温が18度前後になると言われています。
釣果と水温も密接に関係していて、水温が上がるとアジの主食である動物プランクトンが活性化する為、それを餌とする魚が集まります。
なので、周りより水温が高いポイントなどがあれば有力なポイントとなります。
ここでいう有力ポイントは、水温が高かければ良いのではなく、
アジの適水温で周りよりも水温の変化があるポイントが有力という意味です。
海況情報をチェックすることで、さらなる釣果アップに繋がります。
リアルタイム海洋情報収集解析システム
アジ釣りのポイント③
潮が動くタイミングを狙う
アジ釣りだけではなく、魚釣りにおいて潮の流れというのは非常に重要な意味を持っています。
潮の流れには周期があり、潮周りと呼ばれます。
潮周りには「大潮」、「中潮」、「小潮」、「長潮」、「若潮」があり、一定の周期でサイクルしています。
大潮から順に満潮と干潮の潮位の差が大きく、それに伴い潮の動きも大きくなります。
海に生息する魚たちは、酸素やプランクトンなどを運んでくれる潮の流れを好みます。
その為、潮が大きく動く時が絶好のチャンスタイムとなります。
一般的に満潮、干潮の潮止まりは釣れないと言われていて、「上げ3分」、「下げ7分」が最も潮の動きが大きく、釣れやすいと言われています。
タイドグラフ(潮位表)をしっかり確認して釣れる時間帯を狙いましょう。
アジ釣り
アジングを徹底攻略!
アジングは軽量で感度の良いルアーロッドに、ワームやスモールプラグを用いて釣る方法で、餌などで手が汚れないので、若い人たちや女性にも人気のルアーフィッシングです。
ここでは、アジングをする上で押さえておきたいポイントを紹介していきます。
アジングの醍醐味は何と言っても、魚との駆け引きや竿から伝わる水中の情報や海況などの様々な情報から答え(釣れる)を見つけ出すことにあります。
ハッキリ言えば、数を釣りたいだけなら、アジングではなく、カゴサビキなどで釣るべきです。
駆け引きとかどうでも良くて一杯釣りたいけど、アジングが良いっていうのは、目的と行動が一致していませんのでオススメできません。
あくまでも、駆け引きを楽しんだ上で、沢山釣れる日もあるというのが、アジングという釣りの楽しみ方です。
アジング
釣果アップ3つのポイント
アジングで最も重要と考えることを3つにまとめてみました。
この3つ以外にも大切なことはありますが、特に重要と考えられるものを解説します。
この3つの事を理解すると更にアジングへの楽しみ方が広がります。
アジングのポイント①
ジグヘッドを使い分けよう!
出典:TSURI HACKより
主な釣り方は、ジグヘッドにワームを付けて釣る方法で、ジグヘッドは0.1g~2g程度のものをメインとして使います。
ジグヘッドの重さはフィールドの状況や水深、気候などによって変えていくことが基本です。
ある程度、どこでも対応できるものであれば0.8g~1gの重さのもので、必ず1つは持っておきたい重さになります。
基本的には軽いものほど、ゆったりとフォールで誘う釣りや、アジが小さい時などに有効です。
重いものは、潮の流れが速いポイントや飛距離が必要なポイントで使います。
アジングのポイント➁
感度の良いロッドを使おう!
出典:釣りメディアgyogyoより
アジングで最も大事な道具と言えば、ロッドです。
ぶっちゃけ、アジはバスロッドや磯竿など、どんな竿でも釣ることは可能です。
しかし、それらのロッドでのアジングは、多くのアタリや水中情報を逃しています。
しっかりと感度の良い竿で釣ることで、多くの水中情報を感じ、小さなアタリでも見逃しません。
場所によっても違いますが、堤防や漁港であれば、そこまで飛距離は必要なくはないので、取り回しの良い6~7F(フィート)のロッドを使うのがおススメです。
一括りにアジングロッドといっても、実は沢山の種類があって迷ってしまう方もいると思います。
アジングロッドには一般的には、2種類のタイプが販売されています。
その2種類の特徴は、竿の先(ティップ)が空洞になっているチューブラタイプと、穂先に断面が詰まっているソリッドタイプがあります
チューブラタイプの特徴は、ソリッドタイプと比べて軽いことや、空洞になっている分、手元に振動が伝わりやすく感度が良い点です。
チューブラタイプはアジングやライトゲームに必要な感度と軽さと言う意味では、特に適したロッドですが、ソリッドタイプに比べて反発力がないので、小さなあたりでも、自分でフッキングさせなくてはいけません。
アジングでは比較的、中級者から上級者のロッドとも言えると思います。
ソリッドタイプは、チューブラと比べるとやや重くなっていますが、強度があり、食い込みがよいので,アジのあたりに対して穂先の力で勝手にフッキングしてくれます。
なので、フッキングが苦手な人や初心者にはソリッドタイプが、おススメのモデルです。
アジングのポイント③
サイズに合わせてルアーチョイスしよう!
出典:vishより
アジングだけでなく、魚を釣る上で最も重要なものは「エサ」になるのは間違いありません。
どんなに良いロッドやリールを用意しようが、どんなに使いやすい針を使っても「エサ」が無いことには釣れるわけがありません。
なので、どんな釣りでも一番大切なファクターはエサ選びになります。
アジは基本的に捕食が苦手な魚で、早い動きのものや、大きすぎるものは、アタックはするものの、なかなか釣れてくれません。
なので、ワームを使う上で一番に考えるべきはサイズです。
回遊しているアジのサイズが小さければ小さいルアーを使うのが基本です。
他のルアー釣りと異なるのは、アジの主食は動物性のプランクトンだという事です。
基本的にほとんどのルアー釣りが対象となる魚が捕食するベイト(エサ)のサイズに合わせるのに対して、アジングではアジのサイズに合わせることになります。
カラーなども大切ではありますが、まずはアジのサイズに合わせましょう。
アタリがあるのにフッキングがしない時は、ワームの太さを太くすることでフッキング率が大幅に上がります。
釣果に直結するアジングワームの詳しい解説はコチラ(※準備)
アジング釣りテクニック
アジングの具体的な釣り方やテクニックを解説します。
ここで解説する3つのポイントをしっかりとマスターすれば、脱初心者間違いなし!
先ずは、基本が大事なのでここで解説したものを、しっかりとマスターしましょう。
アジングの釣り方①
棚を意識しよう!
先ずは、ポイントの水深を調べて見ましょう。
基本中の基本ですが、これは上級でも必ず行っているポイントです。
アジングのフィールドでは風や潮の流れもあれば、干満で潮位も変化します。
また、使用しているラインの太さも人それぞれ異なるため、水深を図るには、自分の基準を作ることが大切です。
例えば、基準を「1g」とするなら、何カウント(何秒)で着底するかをしっかり確認しましょう。
着底までに20カウントかかったとすれば、ボトムは20カウント、中層なら10カウントという風にイメージすることができます。
ボトムをカウントしたなら、初めは5カウント程度の表層を攻め、反応が無ければ少しずつカウントを増やして(棚を深くして)いくのが基本となります。
何故、表層から攻めるかと言うと、活性が高い状態の鯵は表層付近で餌を捕食しています。
その為、活性が高い状態のときにボトムから攻めてしまうと、逆にアジに発見されにくくなるので、釣れないといった状態が起こる為です。
このようにどの層にターゲットがいるのかを知ることで、釣れる再現性が高くなり、
数釣りや、大きさの釣り分けなどが出来るようになります。(※基本的には大型のアジほど棚が深いとされています。)
アジングの釣り方➁
食わせの間を意識しよう!
アジングでアジを釣るポイントの一つとして「食わせの間」を与えてあげることが重要となります。
基本的にアジは捕食するのが苦手なので、アクション後のフォールを利用して釣っていくことになります。
フォールというのは、アクションや巻いた後に、ルアーを操作せずに自然に漂わせたり、沈める事です。
ロッドを立てラインを張り、糸ふけを利用してナチュラルにルアーを沈めることになります。
これは、ルアーフィッシングの基本であり、とても効果的です。
アジングの釣り方の一つで最もオーソドックスなテクニックで「リフト&フォール」があります。
やり方はティップ(竿先)をチョンションと上に軽く動かしルアーを浮かせます。
ここでアジを誘い、フォールやダートを利用して食わせの間を与えて釣りあげます。
他には、スローなただ巻きがオーソドックスな釣り方で、スローゆっくりと巻くだけです。
また、巻くスピードに緩急をつけたり、ストップ&ゴーなどの巻き方があります。
アジングの釣り方③
自然なアクションを意識しよう!
アジはとても警戒心の強い魚で、不自然なアクションをしてしまうと、ルアーを警戒してしまいます。
また、捕食が苦手なので、早いアクションやスピードではフッキング率が大きく下がってしまいます。
基本は派手なアクションはせず、なるべく控えめで自然なアクションをすることを意識するのが良いでしょう
アジングのまとめ
アジングの釣り方について各パートごとに重要なポイントを解説してきましたが、
最後に重要なものを3つにまとめました。
①好条件の時間帯や潮を狙うのが大切!
➁フィールドや自分の釣り方に合ったタックルが大切!
③テクニックは基本が一番大切!
千葉県の釣り情報
季節で釣れる魚は下記でチェック↓↓