シーバスと言えば、ソルトルアーフィッシングにおいて、最も有名なターゲットであり、ソルトルアーフィッシングの火付け役な存在でもあります。
その強烈な引きや、駆け引きなどのゲーム性も高く、初心者~上級者まで様々な釣り人に愛されています。
この記事は、そんなシーバスフィッシングの魅力やシーバスの釣り方を、初心者でもわかりやすいように解説していきます。
また釣れる季節やタックル、他にも旬の時期なども紹介していきたいと思います。
シーバスを釣る上で、大事な事はいくつもありますが、今回は、その中でも特に重要なポイントを3つにまとめてみました。
具体的には以下の3つが重要なポイントです。
①シーバスはポイントに合った潮を狙う!
➁シーバスの警戒心が薄れたタイミングを狙う!
③シーバスの捕食習性を利用しよう!
これらのポイントをしっかりと深堀することで、釣果アップに繋がるだけではなく、シーバスフィッシングをより深く楽しめるようになります。
先ずは、シーバスの基礎知識を深めてから、重要なポイント3つのポイントの解説をしていきたいと思いますので、是非とも最後までお付き合いください。
餌釣りは別記事にまとめてありますのでコチラを参考にしてみて下さい。
目次
シーバスの釣れるシーズン
河川や海など、地域やポイントによっても変わりますが、シーバスが最も釣れやすい時期は9月の後半から11月にかけてです。
この時期は海水温も下がり始め、ベイトとなる魚の活性も高まるので付随してシーバスも活発に活動を始めます。
また、シーバスは冬に産卵を行うので、産卵に備えて体力をつけるために食欲も旺盛になっています。
シーバスの美味しい季節
「年中釣れるといっても、どうせならおいしい季節で食べたい!」と思う方も多いと思います。
ずばり、シーバスの旬は夏になります。
各季節の旬の魚を表す言葉で「夏のスズキ」と呼ばれるほど夏のシーバスは絶品です。
しかし、シーバスは湾奥や一部の水の汚い場所では、生では食べれないものや臭みのある個体もいるので注意しましょう。
出典:楽天ブログ
シーバスのオススメな釣り方
シーバス釣りには様々な釣り方が存在しますが、
ルアードリフト釣法が非常におススメです。
⇒餌釣りでシーバスを狙うならこちら(準備中)
ルアーのドリフト釣法とは?
出典:webinthelife
ルアードリフト釣法とは、シーバスがベイト(餌)を待ち構えているであろうポイントに、流れを利用して、流し込むという釣り方が『ドリフト釣法』です。
シーバスは基本的にベイトが流れてくるポイントや暗部などに潜んで、近づいて来るベイトを捕食しています。
なので、ドリフト釣法は、シーバスに非常に効果的な釣法です!
→ドリフトの具体的な釣り方はこちら(準備中)
シーバスタックルの選び方
これからシーバスフィシングを始めようと思う方や、始めたばかりの初心者なら、
「どんなタックルを選べば良いの?」と思う方も多いかと思います。
それもそのハズで、ネットや釣具店では多くのタックルが並べられ、専用の言葉や表記がされているからです。
私自身も、最初のタックルを購入するまでに、何度も店舗に見に行ったり、ネットを調べまくった経緯があります(汗
なので、初心者やこれから始められる方が迷わないように具体的な選び方をしっかりと説明していきます。
シーバスロッドの選び方
はじめに言っておくと、ロッドの選びは、貴方が釣りをするフィールドや釣り方よって選ぶのが最適です。
しかし、初心者やこれからシーバスフィッシングをやろうと思っている人では、フィールドや釣法によってロッドを何本も購入するのは難しいかと思います。
初めのうちは、どこのフィールドでもある程度、凡庸出来るロッドがおススメです。
・ロッドの長さの選び方
ロッドの長さは港湾部では6~7フィート、外海を含む堤防や漁港では7~9フィート、磯やサーフなら9~11フィートのものが使われています。
その中でも最も凡庸性があり、どこの販売店でも売られている8.6フィートのモデルがおススメです。
このモデルならほとんどの港湾や堤防はカバーできる上、小場所なサーフなども対応出来ます。
また、サーフや磯は初心者には難しいので、とりあえず初めの1本ということなら、8.6フィートがおススメです。
※1フィート=約3cm
出典:TSURI HACK
・ロッドのパワーの選び方
また、ロッド選びで悩むポイントとして「硬度(パワー)」があります。
各メーカーで多少の違いはありますが、以下のように区別されています。
ロッドパワー表記
UL(ウルトラライトクラス)
↓
L (ライトクラス)
↓
ML(ミディアムライトクラス)
↓
M (ミドルクラス)
↓
MH(ミディアムヘビークラス)
↓
H (ヘビークラス)
↓
XH(エクストラヘビークラス)
出典:TSURI HACK
主にシーバスで使う固さはL~Mクラスが一般的です。
その中でも一番凡庸性の高いものはMLクラスで、シーバスで使うルアーのほとんどをカバー出来るのでおススメです。
パワーを選ぶポイントとしては、投げるルアーの重さやターゲットの魚でパワーを選びます。
例えば、L(ライト)ならば5~10g前後の軽量ルアーやリグをキャスト、操作するのに優れ、バスやトラウトと言った比較的なライトなフィッシングで使われます。
また固さだけではなく、各ロッドによって、テーパー(調子)が違うので、実際に触ってみたり、ショップの店員さんなどに聞いてみると良いでしょう。
シーバスリールの選び方
出典:タクドラ釣-りんぐ。
シーバス釣りでは3000~4000番台のスピニングリールが一般的です。
リールの選択は、ロッドとのバランスで選ぶのが基本です。
8.6フィートのMLクラスで選ぶなら、ダイワなら2500番、シマノなら3000番がおススメです。
出典:TSURI HACK
また、シーバスフィッシングのリールでは「巻き心地」、「耐久性能」、「スプール性能」、「ドラグ性能」などが大切です。
巻き心地は、わずかな水の流れや変化を感じ取れるだけではなく、シーバスとのやり取りでもアドバンテージが出来ます。
主にベアリングの数やギアの正確性などによって、性能が変わってきます。
また「スプール性能」はライントラブルを軽減するだけではなく、飛距離にも影響するので直接釣果にもつながります。
「耐久性能」や「ドラグ性能」はシーバスの強烈な引きや重いルアーを投げる場合に、リールには大きな負担が掛かります。
なので、あまり安価なものを選ぶと数回の使用で壊れてしますものもあるので、個人的にはリールは最もお金をかける部分であると思っています。
シーバスルアーの選び方
シーバスで使うルアーにはいくつか種類がありますが、プラグで釣る場合は、大きく分けて以下の5種類がメインのルアーになります。
他にはジグヘッドにワームを付けた釣り方やメタルジグやブレードで釣る場合もあります。
基本的に1本選ぶなら、ほとんどのフィールドで使用できるフローティングミノーです。
フロティングルアーは主にシャローエリアを攻める時や、活性が高い時に、非常に有効なルアーです。
活性が低く、シーバスがボトム付近に沈んでいる時は、中層以降を狙えるバイブレーションやシンキングペンシルなどが有効です。
シーバス用のライン選び方
シーバス釣りでは基本的にPEライン、ナイロンライン、フロロカーボンラインから選ぶことになります。
現在では、ほとんどのルアーフィッシングにはPEラインが、最も多く使われています。
PEラインを使うメリットはナイロンやフロロラインに比べて断裂強度が高いという点です。
その為、ライン自体を細くすることが可能になり、格段に飛距離がアップします。
また、魚に警戒心を与えにくいという点もメリットの一つです。
一見、完璧に見えるPEラインも、デメリットとして、根ズレに弱いという点があります。
「引っ張る力」の断裂には強いPEラインですが、ラインのテンションがピンっと張った状態で、水中の根や障害物に触れてしますと簡単に切れてしまうといった弱点があります。
それを補う為に、PEラインの先端に根ズレに強いショックリーダー(カーボンラインやフロロカーボンライン)を結ぶ方法が一般的です。
フロロカーボンラインはナイロンラインより強度や根ズレにも非常に強いラインですが、コシが強くルアーによってはアクションに影響を与えてしまうものもあります。
また、その性質上、ラインに癖がつきやすいく、ライントラブルの原因になる場合があります。
それに比べて、ナイロンはフロロより強度自体は低くなりますが、軽く扱いやすいのが特徴です。
また、フロロラインが沈むラインに対して、カーボンラインは浮力のあるラインになります。ポイントの地形や使うルアーによって変えていくのが良いでしょう。
基本的に2500番や3000番のリールで使うPEラインは0.8~1.2号程度が一般的で、ショックリーダーはPEラインの強度を同数程度のものを使えば良いと思います。
PEラインとショックリーダーを結ぶ『ノット』の結び方は動画などが色々出ていますので参考にすると良いでしょう。
シーバスを釣るための3つのポイント
それでは、本題のシーバスを釣る為の需要なポイントを3つに分けて解説していきます。
①シーバスのポイントに合った潮を狙う!
シーバスを含む、ほとんどの魚にとって『潮の流れ』は非常に大切な要素です。
特にシーバスなどの、ポイントに潜んで捕食する魚にとっては、特に重要です。
一般的に、河川などのシーバスは満干潮付近の「下げ潮」が良いとされていています。
何故なら、そのタイミングは潮が大きく動くタイミングであり、シーバスの捕食スイッチが入るタイミングでもあるからです。
しかし、全ての場所で下げ潮が良いとも限りません。
外海で回遊している個体などは、ポイントに居付いているわけではなく、回遊しながらベイトを捕食します。
なので、このような個体に関しては上げ潮の方が、ショアからの射程圏に入ってくるので「上げ潮」の方が良いとも言えます。
また、地形によってもタイミングは変わります。
同じ外海でもワンド状になっている地形や急な深場になっている場所は、下げ潮になることで潮位が下がり、ベイトの溜まる場所が限定されるので、シーバスにとっては格好のエサ場となるのです。
このように釣るフィールやポイントに合わせた潮を狙う事が釣果アップに繋がります。
②シーバスの警戒心が薄れたタイミングを狙う!
シーバスだけに限らず、ほとんどの魚は警戒心の強い生き物です。
よく「見えている魚」は釣れないといわれているのは、このような理由があるからです。
特にシーバスは警戒心の強い魚で、光量の強い日中は、暗所や深場に潜み、なかなか釣ることが出来ません。
この警戒心が薄まるタイミングがいわゆる「マズメ時」や「夜間」になります。
日が沈み光量が落ちることで、外敵などから発見されにくくなる為、積極的にベイトを捕食するようになります。
また、夜間などは常夜灯や建物の明暗部に潜んで流れてくるベイトを捕食しています。
なので、シーバスを釣るならマズメ時や夜間は欠かせない時間帯なのです。
先程から、暗くなって警戒心が薄れたタイミングが良いと説明してきました。
しかし、シーバスを日中に釣れてるところを目撃した事がある人、釣りの動画で日中に釣れているのを見たことがある人もいるでしょう。
結論から言えば、
『日中でも間違いなく釣れます!』
しかし、光量の高い日中でシーバスを釣るには、いくつかの条件が無ければ、釣る事は難しいでしょう。これからその条件を説明していきます。
まず一つ目の条件として、「ベイトの存在」
があります。
特に、外海などで釣りをする場合、イワシなど沖合から移動してくるベイトが何らかの条件で岸に近ずくと、それを追いかけ、沖合で回遊していたシーバスも必然的に集まります。
また、居付きの個体もベイトが入ることで、捕食のスイッチが解放され、警戒心は一気になくなるので、非常にチャンスタイムとなります。
他には、水深が深いポイントの場合、鳥などの外敵から襲われる心配が無い為、警戒心が薄くなります。
③シーバスの捕食習性を利用しよう!
上記でも説明してきましたが、シーバスは基本的に流れの下についてベイトを捕食します。
何故なら、流れに逆らえないような弱った魚や泳ぐ力の弱い小魚を狙うことで、効率よく捕食出来るからです。
なのでシーバスを狙う場合、如何に弱ったベイトを演出させられるかが重要です。
その為、流れの力を利用して釣るドリフト釣法などは、ポイントについているシーバスに非常に有効な釣り方になります。
また、基本的にリトリーブで釣る場合はゆっくりと巻くことで、泳ぐ力の少ないベイトを演出できますし、あえてルアーを操作せずダートやストップで食わせの間を与えることで、弱ったベイト感を演出出来ます。
シーバスの釣り方のまとめ
✔一番釣れるシーズンは晩夏から初冬
✔基本的にタックルやルアーはフィールドにチョイスしよう
✔初めのタックルはなるべく凡庸性の高いものを選ぶ
✔ポイントに合った潮を狙おう
✔警戒心が薄まるタイミングを狙おう
✔捕食の習性を利用しよう
長々とシーバスフィッシングについてお話してきましたが、いかがでしたでしょうか?
今回、説明したポイントを理解した上でシーバスフィッシングを行うことによって、釣果はもちろん釣りの最大の魅力でもある、自然の中での釣りを十分に楽しむことが出来ると思います。
シーバス釣りに少しでも興味があるのなら、是非とも始めてほしい釣りです。
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