私が誰かに「釣り人にとって一番の恐怖はなんですか?」
と聞かれたら迷わず「磯ヌカカ」だと答えます。
波でも幽霊でもありません。
皆さんは「イソヌカカ(通称 磯ブヨ)」ってご存知でしょうか?
おそらく、一般的にはあまり知られていないかもしれません。
しかし、あなたが、釣りやアウトドア、磯遊びをするなら、この記事の内容は絶対に覚えておいておいてください。
これから「磯ヌカカ」とはどのような虫でどのように恐ろしい虫なのかをしっかりと解説した上で、磯ヌカカの対策と万が一刺された場合の対処方などをお伝えしていきます。
磯ヌカカとは?
イソヌカカ(通称 磯ブヨ)は磯やサーフ、堤防などに生息している小さな羽虫の事で、一般的なブヨと大きさ形等も似ています。
海辺に出来るわずかな水たまりで卵が孵り、成長し成虫となります。
初夏~秋頃になると、あちこちの場所で見かけることが出来ます。
イソヌカカは一般的な「蚊」と同じ人や獣、魚死骸などの血を吸血する羽虫です。
磯ヌカカの恐怖とは?
磯ヌカカの恐ろしい所は、一般的な「蚊」などとは比べ物にならないくらいの痒みや腫れ、水膨れを引き起こします。
刺された直後は、刺された感触もなくほとんど痒みもありませんが、翌日頃に猛烈な痒みや腫れが起こります。
これは、磯イヌカカが、皮膚を噛んた時に、磯ヌカカの唾液が体内に入ることで、アレルギー反応が起こる為です。
酷い場合は1週間以上も痒みや腫れが引かない事もありますし、傷も残ってしまう場合もあります。
また、イソヌカカは反芻動物に感染し、流産、早産、死産、先天異常を起こすアカバネウイルス、アイノウイルス、チュウザンウイルスなどの病原体を媒介しています。
最悪の場合はウイルスに感染してしまう事もあります。
この虫の恐ろしいところが「刺されても気が付かない」点です。
刺された直後は全く痒みや痛みを感じませんので、釣りなどに熱中してしまうと、知らず知らずのうちに刺されてしまします。
また、集団で獲物に襲い掛かりますので、気付いた時には手遅れになっている場合があるのです。
イソヌカカに刺されない為の対策
①素肌を出さない!
出典:LOOHCS
夏の暑い時期は、どうしても肌の露出が多くなるシーズンです。
しかし、釣りやアウトドアを行うなら、なるべく素肌は出さないように心がけましょう。
海辺なら、通気性の良いラッシュなどが涼しいだけではなく、日焼け対策にもなりますのでおススメです。
しかし、磯ヌカカはわずかな肌の露出部や隙間にも入ってきます。
なので、長そで、長ズボンのラッシュは勿論のこと、手足も対策しなけらば行けません。
ラッシュのタイツは足首までのものではなく、足の甲までを保護するものもあるので、そちらをオススメします。
手は釣りなどの場合水中でも使えるグローブを使うのがおススメです。
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➁虫除けスプレーを活用しよう
肌を出さない事が前提で、虫除けスプレーを付けていると効果的です。
しかし、普通の蚊で使うような、においで虫除けするタイプは「磯ヌカカ」には効果があまりありません。
イソヌカカに効果があるといわれているのは、ジエチルトルアミド(ディート)を配合する虫よけスプレーなどで、ハッカ系の虫よけも効果があります。
出かける前にはもちろん、現場でも使えるように携帯しておくと良いでしょう。
また、携帯用の殺虫剤もあれば、ブヨの大群に襲われても対応出来ます。
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イソヌカカに刺された後の対応
①毒抜き
イソヌカカに刺された直後であれば、傷口が埋まっていないので、直ぐに毒抜きの処置をすると軽傷で済む場合があります。
刺された場所を専用の道具で吸引して、アレルギーの原因となる、唾液を取り除きましょう。
完全に傷口がふさがってしまうと、直るまで時間がかかります。
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➁薬を使う(病院を受診)
イソヌカカに刺されてしまった場合は、迷わず病院へ行き薬を処方してもらいましょう。
薬として効果的なのは、プロピオン酸の入った軟膏を患部にぬることで、痒みや痛みを緩和できます。
また、夜も眠れないほどひどい場合は、抗アレルギーの飲み薬も効果的です。
しっかりと、病院で受診して適切な処置を受けてるのが、一番早い改善策です。
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