サワラをルアーで釣る。
そう聞くと難しいように思う方も多いのではないでしょうか?
ですが、実はサワラをルアーで釣ることは非常に簡単なのです!
サワラは非常に獰猛で活性が高い、さらに群れで泳ぐので一度釣れ始めたら初心者でも爆釣になることは少なくないのです。
さらに味も絶品という訳なので狙わない理由がありません!
そこで今回はそんな魅力あふれるサワラをルアーで釣るコツやおすすめのタックル、釣れるポイント。
さらには釣りに行く季節など、サワラ釣りに関する基本的な情報をご紹介しますので、ぜひ最後までお付き合いください。
目次
サワラってどんな魚?
サワラとはスズキ目・サバ科に属する魚です。
実はサワラは出世魚で40~50cmのものをサゴチ、50~60㎝のものをナギ、60㎝以上のものをサワラと呼びます。
そんなサワラは最大で115㎝、体重12㎏にまで成長する大型の魚です。
生息地は北海道南部から九州南岸の日本海、東シナ海、太平洋沿岸、瀬戸内海と広く分布しています。
産卵期は春から初夏で、一年ほどで45㎝前後の成魚に成長します。
以前は西日本で多く水揚げされており、東日本ではあまりいないというイメージでしたが最近のサワラは北上傾向にあり、東日本での水揚げ量も徐々に増えてきています。
旬の時期は秋から冬で、この時期のサワラは脂が乗っており、特に取り立てを刺身にして食べると非常に美味です。上品で嫌みのない深い味わいを楽しむことができます。
サワラの釣れる季節
サワラは回遊魚のため地域によってシーズンは変わります。
特に関東と関西では大きくシーズンが異なります。
なので、あくまでも目安ですが、関西と関東で釣れやすい時期を以下で詳しくご紹介いたします。
関西
関西では産卵のために水温の上がり始めた3~5月に接岸してきます。
そしてその時期は出産に必要な栄養を獲得するためにサワラの活性は非常に高くなります。
そのため関西では3~5月の春の時期がサワラの一番釣れやすい時期になります。
ですが、サワラ産卵を終えると身がやせ細り、脂も落ちてしまいますので釣果情報が上がり始めたらできるだけ早い時期に釣りに行くことをおすすめします。
関東
一方、関東では寒鰆という言葉があるように、12月から2月の冬の時期のサワラは一番脂が乗り、美味しい時期です。
ですが、この時期になるとサワラも水温の低下のため沖深くへと潜ってしまっています。
なので、この時期に釣りをするのなら船から狙うことが基本になります。
船で狙うのはちょっと気後れするな・・・という方には9~11月に釣りに行くことをおすすめします。
冬の時期よりは味は劣りますが、回遊している群れをうまく捕まえることができれば数釣りも夢ではありません。
また、この時期は水温が低くなってくるため水深の深いところに潜っていってしまいます。
なので、できるだけ広く探れるルーを使用することが重要になります。
一応、6~7月の夏の時期にも接岸してくるのですが、この時期のサワラは産卵直後で脂乗りも悪く身もやせ細っているのであまりおいしいとは言えません。
やはり関東地区では秋口から冬の時期に釣りをすることをおすすめします。
とはいっても、サワラは回遊魚です。上記で紹介した内容はあくまでも目安となっております。
なので、釣りに行くのなら事前にしっかりと釣果情報を確かめてから釣りに行くことをおすすめします。
サワラが狙えるポイント
サワラの釣れる場所
①防波堤
サワラが釣れる一番のポイントは防波堤です。
このポイントは基本的に足場がよく安全に釣りができますので初心者の方はまずは防波堤で釣りをするようにしましょう。
それで慣れてきたら徐々にポイントを変えるようにするのをおすすめします。
また、防波堤の中でも外洋に面していて潮通りの良いポイントは、ベイトとなるイワシなどが集まっている傾向があるのでポイントです。
また、事前に釣り場を調べどれくらい釣果が出ているのか、そしてベイトとなるアジやイワシも釣れているのか、それらをしっかりと調べて釣り場を厳選したあとに釣りに行くことをおすすめします。
サワラの釣れる場所
②サーフ
サワラが釣れる2つ目のポイントはサーフです。
その中でも特に釣れやすいポイントが2つあります。
1つは河口付近。
このポイントはベイトとなる魚が集まっている傾向にあるので、非常に釣れやすいです。
そして2つ目のポイントは濁りがある場所です。
サワラはベイトが集まっている場所と同じくらい濁りがある場所を好みます。
なので、雨の跡などに釣りに行ってみるのもいいかもしれませんね。
特に河口付近で濁りがある場所は非常に釣れやすいのでもしそのような場所を見つけたら絶対にキャストするようにしましょう。
また、サーフで泳ぐサワラは群れで回遊している傾向にあるので、その姿を見かけたら積極的にキャストしていきましょう。
サワラの釣れる場所
③漁港
このポイントは意外に思う方も多いかもしれませんが、実はサワラは漁港でも釣れてくれるのです。
特に外洋に面した漁港は潮通しが良く非常におすすめのポイントです。
そもそもサワラが釣れやすいポイントというのには一つの共通点があります。
それは、餌となる小魚が多く集まっているという点です。
サワラは食性が高く獰猛なため餌の多い場所には集まりやすいから釣れやすくなるという訳です。
そのため小魚が多く入り込んでくる漁港にはサワラが集まってきます。また、漁港でも特にベイトが集まっているポイントとしてカケアガリがあります。
そのため海中に向かって坂になっているポイントを見つけたら積極的にキャストしてみましょう。思いがけない場所で釣れてくれるかもしれませんよ。
サワラの狙い方
サワラの狙い方はそう難しくありません。
まず釣れそうなポイントに目星をつけます。
堤防なら潮目であったり漁港ではナブラが発生している場所であったり、サーフなら濁りのある場所などです。
そして目星をつけたらそのポイントより少し奥に行くようにキャストします。
そのあとは初めにタダ巻き→じゃかじゃか巻き→待つを繰り返します。
活性の高い日だとそれだけで釣れてくれることがあります。
ですが、もし釣れなかったら次に中層から表層を泳ぐようにルアーを操作します。
サワラがヒットして、手前まで来たらロッドを立ててサワラを泳がす人も見かけますが、サワラの歯はとても鋭く、当たったら切れると考えて間違いありません。
なので、不用意に泳がすとラインを切られて逃げられてしまうので、引っこ抜くのをおすすめします。
そして釣り上げたら歯に当たらないように細心の注意をしてルアーを外しましょう。
釣り方は以上です。非常に簡単なので初心者でも簡単に釣れますよ。
サワラを釣るコツ①
サワラがヒットしたらごり巻きする
サワラはヒットすると手前側に向かって泳いでくることがあります。
そのため釣れたと思ってリールを巻いても意外と軽くて釣れてないのか?と思いリールを巻くのをやめてしまうことも多々あります。
イメージとしては太刀魚釣りと少し似ていますね。
ですが、そこでリールを巻くのをやめてしまうとフックの掛かりが浅かった場合には耐えきれずにばらしてしまう原因になります。
なので、一度釣れた感触があった場合には途中で重さが消えたとしてもそのままごり巻きしてみることをおすすめします。
そうすることでばらしてしまう可能性を大きく減らせます。
サワラを釣るコツ②
ラインはテンションを維持する
サワラを釣るコツの中で最も重要なのはラインをテンション状態にしておくことです。
サワラは太刀魚と同じく非常に餌を飲むのがへたくそな魚です。
そのためラインスラックを出しているとルアーを飲まれやすく、ラインを噛み切られる原因になります。
そうなると再度仕掛けをやり直さなければならなくなり、非常にストレスのたまる釣りになります。
ですので、アタリが有った時にすぐアワセをかけられるようにラインをテンション状態にしておくことはサワラ釣りでは必須と断言できます。
サワラを釣るコツ③
誘いの間に間を入れる
サワラを釣る3つ目のコツは誘いの間に間を入れるということです。
サワラは基本的に食性が高く獰猛な魚ですのでタダ巻きとじゃかじゃか巻き、高速巻きをするだけで釣れてくれます。
ですが、そこで重要になるのがタナアワセです。
サワラは群れで回遊しているので一度釣れたタナでは連続して釣れることは珍しくありません。
なので、とりあえず1匹釣るということがサワラ釣りでは重要なのです。そこで誘いの間に間を入れるのです。
そうすることでルアーがサワラのよくいる中層から表層を効率よく探せます。
また、間を作ることで捕食のへたくそなサワラをしっかりとフッキングに持ち込むこともできるので、誘いの間に間を入れるというのは単純なようで重要なコツなのです。
サワラ釣りのタックル
サワラにおすすめなロッド
ロッドは9.5フィート前後のシーバスロッドを使うのをおすすめします。
サワラ釣りでは比較的遠くにキャストする場面も出てくるのでこのサイズのロッドが長すぎず短すぎず一番使いやすいです。
また、硬度はMH(ミディアムハード)がおすすめです。
サワラ釣りではメタルジグが主流なのであまりロッドが柔らかすぎると釣り上げられなくなる原因になります。
また、硬すぎてもそれはそれでルアーを操作しにくいのでストレスの掛かる釣りになります。
なのでMHの9.5フィート前後のシーバスロッドがおすすめです。
また、釣る際はワンピッチジャークとじゃかじゃか巻きを多用するのでこの2つを使いこなせるように練習しておくのをおすすめします。
サワラにおすすめなリール
シマノだと4000番程度、ダイワだと3500番のハイギアのリールをおすすめします。
というのも、サワラはすこし沖の方を回遊している傾向にあるからです。
なので、少し大きめのサイズを使わないと、しっかりと飛距離が出てくれず釣れてくれないという事態に陥るのでこの番手のリールをおすすめします。
また、ハイギアにすることで手返しを素早くできるため、何度もキャストをすることになるサワラ釣りとは相性がいいです。
サワラにおすすめなライン
サワラ釣りではライン、特にリーダーが非常に重要になります。
というのも、非常に鋭い歯を持っているため頑丈なリーダーを使わないと噛み切られてしまうのです。
細いリーダーだとすぐに切られてしまいますよ。ワイヤーにするのも悪くないですが、個人的にはナイロンの30ポンド前後のものをおすすめします。
このサイズだと殆ど切られることがありません。
また、ナイロン製はライントラブルも少ないのでいいことずくめですよ!また、肝心のメインラインはPEの1号前後をおすすめします。
太すぎると感度が悪くなり、ルアーの操作性も悪くなってしまいますがこのサイズだとデメリットなく十分に勝負できるので一番おすすめの号数です。
サワラにおすすめなルアー
ルアーは汎用性の高いメタルジグがサワラ釣りではメインになります。
重さは30~50g前後あるとしっかりと飛んでくれるのでおすすめです。
また、サワラ釣りではレンジを合わせるということが重要になりますので、水深や潮の速さに考慮して使えるように複数のジグを携帯しておくことをおすすめします。
カラーはブルーとピンクのもの使いましょう。このカラーはサワラが反応を示しやすいです。
また、ミノーやバイブレーションのルアーも反応がいいのでぜひいろんなタイプのルアーを使用してみましょう。
活性がいいときはフローティングミノーでも釣れてくれますよ。
さいごに
今回はサワラの釣り方についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
サワラは堤防からも気軽に狙える魚のため、初心者にもお勧めのターゲットです。
もちろん味も絶品で、特に刺身で食べるのがおすすめです。
サワラは足が速い魚なので新鮮な刺身を食べられるのは釣り人の特権ですよ!
しかし、サワラは非常に歯が鋭く、軽く触れるだけでも切れてしまうので、できれば魚の口を安全につかむことのできるフィッシュグリップを持っていきましょう。
そうすればあとは釣り場で注意しておくだけで大丈夫ですので、安心して釣りができます。ぜひ今週末、サワラを釣りに出かけてみてはいかがでしょうか?
季節で釣れる魚は下記でチェック↓↓