シマアジ。
それは数あるアジの中でも最高級として数えられる魚。
味も絶品で引きも楽しめる、そんなシマアジを一度は釣ってみたいという方もいるはず。
とはいってもシマアジと言えばフカセ釣り、浮き釣りが主流ですので、そちらで釣りをしようと考えている方は多いのではないでしょうか?
そんな風に思っている方にこそ、ルアーでのシマアジ釣りをおすすめします。
実はシマアジは、餌で釣れるだけではなく、ルアーでも釣れてくれる魚です。
さらにシマアジのルアーゲームは、ゲーム性も高く、一度ルアーで釣ってみると病みつきになること間違いなし!
本記事ではそんなシマアジをルアーで釣る場合のおすすめのタックルから釣るポイント、釣るコツまで徹底的にご紹介します。
目次
シマアジってどんな魚?
出典:市場魚介類図鑑
主に亜熱帯、温帯海域の沿岸部に生息している大型のアジです。
日本では日本海側は新潟県以南、太平洋側は岩手県以南が生息地とされています。
群れで回遊する特徴があるため、運が良ければ数釣りのできる日もあります。
シマアジの平均サイズは100cmほどですが、成長すると120㎝を超えることもあります。
また、関東の釣り人の間では80㎝を超えるものは「オオカミ」と呼ぶそうだとか。
味も絶品なので日本中の釣り人からも人気の高い魚ですが、唇が薄く釣り針が外れやすいので釣るためには少しテクニックが必要となる魚でもあります。
食性は肉食で主に小魚や甲殻類などの小動物を主に捕食していますが、ときどき砂中に潜んでいる小型生物を捕食することもあります。
繁殖期は冬で、12~3月にかけて産卵を行います。
シマアジの釣れる季節
シマアジは基本的に通年を通して釣れる魚です。
しかし、その中でも一番釣れる季節は6~11月の夏から秋にかけてです。
この時期は冬の産卵に備えて体力を得ようとするため、シマアジの活性が非常に高まるのです。
その中でも6~8月の時期は海水温が高まり、シマアジの好む水温になるので釣れやすくなります。
さらにシマアジの旬はこの夏の季節なので釣った後の新鮮なシマアジを刺身にして食べたら最高ですよ。
もしいつ釣りに行こうか悩んでいる方がいれば夏の時期に釣りに行くことをおすすめします。
とはいっても、夏の強い日差しを浴びながら釣りをするのは嫌だな、という方は暑さも控えめになる秋の時期に釣りに行くのをおすすめします。
この時期は夏ほど活性がよくありませんが、沿岸部にシマアジの群れが回っているので数釣りが楽しめる時期です。
さらに脂も乗っているため夏と同じくらい美味しいシマアジを楽しめます。
シマアジを釣りたいけど暑い中釣りをするのは嫌だな、という方は9~11月に釣りに行くことをおすすめします。
シマアジの釣れるポイント
シマアジは基本的には磯で釣る形になります。
というのも、シマアジは砂地や岩礁地帯が混在する場所、その中でも特に潮の流れがいいポイントで捕食する傾向にあるからです。
ですので、そのようなポイントが豊富に含まれている場所ではシマアジが群れを成して回遊している可能性が高いのです。
「堤防などでは釣れないの?」と思われる方もいるかと思います。
実際シマアジは堤防などでも釣ることは出来ます。
しかし、どこの堤防でも釣れるわけではなく、比較的、温暖な気候で尚且つ潮通しの良いエリアであれば、シーズンさえ間違わなければ釣ることは可能です。
シマアジは1000匹を超える群れで回遊していることもあるので、一度釣れたら数釣りも夢ではありません。
とはいってもシマアジは非常に珍しく、なかなか釣れず幻の魚ともいわれるほどです。
なので、大型のシマアジを狙うとなるとしっかりと釣果の上がっている磯に遠征する必要があります。
シマアジを確実に狙うのなら事前にしっかりと情報を収集しておくことをおすすめします。
また、釣りに行く時間はベイトの活性が高まる朝マズメと夕マズメに釣りに行きましょう。
シマアジは10~12時の間はまったく釣れなくなります。
一応14時くらいからぽつぽつと釣れだすのですが、やはり朝マズメと夕マズメの時間が釣れやすいです。
その中でも朝マズメのほうが釣れやすい傾向にあるので、もしお時間に余裕があるのなら、実績のある磯に早朝向かうことをおすすめします。
シマアジの釣り方
シマアジの引きはとてつもなく、おもわず腕が引っ張られてしまうほどのパワーを持っています。
にもかかわらず唇が非常に柔らかく、とてもばらしやすい魚です。
そのバレやすさから「ガラスの唇」という異名があるほど。
それゆえ、シマアジをルアーで釣るにはどれだけバラさずに釣るかということが重要になります。
なので、シマアジが群れやすい底付近を狙ってキャストし、しゃくりを入れて誘った後は、慎重に釣りあげるタイミングを計らなければなりません。
早くロッドを上げすぎるとしっかりと針が掛かっておらずバレる原因になりますし、逆にタイミングが遅すぎると根に潜られラインを切られる原因になります。
なので、アタリが有った後はすぐにアワセるのではなく、まずドラグを緩めに設定しなおします。
そしてそのあと、シマアジが泳ぐ方向に向けてしばらくロッドを動かしましょう。
もちろんその際に底に潜られそうになったら泳ぐ方向に合わせて上に浮かせることは必須です。
こうすることで針をばらさずにシマアジを疲弊させることができます。
そうして暴れなくなったところを慎重に釣りあげる、これが基本的なシマアジの釣り方です。
シマアジを釣るコツ①
シェイクが効果的
シマアジを釣る一つ目のコツは、ロッドを小刻みに動かすシェイクを効果的に使う事です。
シェイクとは、ワームなどをつかって、小刻みに動かすことで、小魚が弱っているように演出するロッドアクションの事です。
シェイクは表層付近でやってもあまり効果的ではありません。
シマアジは比較的底の方にいる傾向にあるからです。
なので、底の方までルアーを沈めた後にボトム付近のシェイクが効果的です。
ボトムで反応がなかった場合は、徐々にレンジを上げていきましょう。
そうすることで広範囲を探ることができるので、群れで回遊しているシマアジは釣れやすくなります。
シマアジを釣るコツ②
一度釣れたレンジを重点的に探ってみる
シマアジを釣る二つ目のコツは一度釣れたタナを重点的に探ってみることです。
先述した通りシマアジは基本的に群れで回遊する魚で、多い時には1000匹を超える群れで回遊することもあります。
なので、一匹釣れたら同じタナで連続して釣れることも多々あります。
なので、一度釣れたタナを覚えておくことは非常に重要です。
回遊魚なので一匹目を釣った後そのポイントにはいないかもしれませんが、違うポイントであっても同じタナを泳いでいる可能性は高いです。
再度シマアジが泳いでいそうなポイントにキャストするときもタナは同じくらいに調整しておきましょう。
そうすることでシマアジが釣れる確率を上げることができます。
シマアジにオススメのタックル
シマアジにおすすめのロッド
シマアジはたとえ小型のサイズであってもとてつもないパワーで引いてきます。
そのためそれなりの引きに耐えられるロッドが必要です。
漁港や堤防で小型を狙うなら、シーバスロッドの7~8フィート、硬さはL程度のものがベストです。
他にも、強めのアジングロッドやメバリングロッドも良いでしょう。
本格的に磯で大型を狙う場合には、ショアジギングロッドや強めのシーバスロッドで10フィート程度の長さが必要かと思います。
ロッドを選ぶ際には、ティップ(先端)が、繊細でバット(根本)が強いモデルが最適です。
引きが強く口元が柔らかいシマアジを釣り上げるのには役立ちます。
シマアジにおすすめのリール
先述した通りシマアジは非常に引きの強い魚です。
なので、ドラグ性能の良いリールを選ぶということは非常に重要です。
漁港や堤防なら2000~3000番のスピニングリールが良いでしょう。
ドラグ性能も現在では、1万円以下のモデルでも、十分な性能があるので問題ありません。
ただ、低価格のものは耐久性という意味では、そこまで強くないので、今後数年使っていきたいなら1万円以上のものをオススメします。
シマアジにおすすめのライン
堤防などで小型のシマアジを狙う場合は、アジングで使うような繊細なラインで問題ありません。
ジグヘッドのワーミングで狙うならナイロンラインが最適です。
ナイロンラインの号数は、0.6号〜1号程度あれば良いでしょう。
太すぎると見切られてなかなか釣れなくなるので、これくらいの号数がオススメです。
小型プラグやメタルジグを使うなら、PEラインをオススメします。
PE0.5号くらいあれば強度てきにも問題ありません。リーダーはPEと同程度のlb(ポンド)数のものをチョイスしましょう。
リーダーもナイロンラインが使いやすいかと思います。
磯などで狙うなら、遠投がメインとなるので、PEライン一択かと思います。この場合はPE1号以上が良いでしょう。
シマアジにおすすめのルアー
ルアーは遠投のしやすいメタルジグ主流になります。
また、3~5gほどのものを選ぶのがおすすめです。
また、シンカーやフロートをつけての、ワーミングも良く釣れます。
その日の活性によって、シマアジの食いつきやすくなるカラーは違うので、できるだけいっぱいのカラーを持っていくようにしましょう。
荷物を増やしたくないという方は暗めのカラー、ナチュラルカラー、派手なカラーの3種類を持っていくといいので、最低限その3色だけは持っていくようにしましょう。
さいごに
今回はシマアジの釣り方についての記事をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
シマアジは引きがすさまじく、なおかつ釣れにくい魚として「幻の魚」という異名を持つほどです。
ですが、その分釣れた時の達成感はすさまじく、その味も苦労に似合うほど絶品です。
とはいっても、磯は足元が滑りやすく非常に危険なので、絶対にライフジャケットと専用の靴は持っていくようにしましょう。
安全に気を付けつつ、ぜひ今週末シマアジを釣りに磯に繰り出してみてはいかがでしょうか?
きっと素晴らしい時間を過ごせますよ!
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