サバと言う魚は、基本的には、外海を回遊している回遊魚です。
また、サバは群れで回遊しているので、一度その群れに当たれば、爆釣が可能な釣りターゲットですが、
現在では、サバの漁獲量は年々減っていて、市場価格も徐々に高騰してきています。
この希少なサバを堤防などのお手軽な場所で、釣るコツや釣り方を、この記事ではお伝えしていきます。
ますは、サバの知識などを先に深めてから、釣り方などを解説していきますので、是非最後までお付き合い下さい。
目次
サバの種類と見分け方
サバは大きく分けて、「マサバ」と「ゴマサバ」の2種類がいますが、一般的に鯖と言えば、「マサバ」の事を指しています。
マサバは、ずんぐりと丸みを帯びた体系をしており、断面は丸に近いため、別名マルサバとも呼ばれます。
体側中央より下には、ほとんど模様が入らない物がマサバになります。
ゴマサバとは、体側中央から腹にかけて胡麻状の模様が散らばっているのが特徴です。
頭部はマサバよりも小さく見えるもともとゴマサバのサイズも小さいものが多い物になります。
サバの釣りシーズン
釣り始めは、5月からで、ベストシーズンは9月から10月と言われています。
このサバは、秋サバとも言われます。
ベストシーズンになると、岸の近くを回遊するので、堤防や漁港などでも釣れる様になります。
シーズン以外なら、船での沖釣りになります。
ショアからの釣りで数釣りの場合は、コマセ袋にサビキ仕掛けと言うのが一般的で、ゲーム性を重視したいのなら「ルアー釣り」をオススメします。
ちなみに、東京湾では9月、10月がベストシーズンに成っています。
サバの美味しい季節
地域により旬の時期にはズレなどが有りますが、マサバの旬は秋~冬の期間です。
旬の走りは北海道から始まり、7月~8月に旬を迎えます。
しかし、この時期は、まだ皮と身の間に脂があるため、身に乗る脂は少ないです。
次に青森県の八戸が、9月~10月に旬を迎えますが、この頃になると、身と皮の間の脂が全て身に移りだします。
三陸や千葉県に差し掛かる、10月~11月頃には「秋サバ」と呼ばれる様になり、この時期の鯖は脂が多くとても美味しく頂けます。
日本での一番最後は12月~2月に福岡県と長崎県になります。
この時期の鯖は旬の最後のため、時期的にも脂が多く「春サバ」とも呼ばれています。
サバのおすすめな食べ方
出典:KURASHI
鯖と言えば、味噌煮にして食べるのがおすすめです!
特に油が乗った時期は、甘辛な味噌の味と、鯖の旨みたっぷりの脂が絡んで、更に旨みを強めてくれます。
生で食したい場合は、〆鯖がおススメです。
お酢でしめる事によって脂の濃厚さが緩和されて、あっさりした味になります。
鯖の良物の見分け方は「胴から尻尾の先まで全体的に丸みを帯びている物」が良いです。
表面の模様や色が鮮明で目が透明で澄んでいてエラの色が鮮紅色で切り身の場合、身割れしてない物を選ぶのが良いコツと成ります。
鮮度が落ちると目が濁っていたり、模様や色がぼやけていたりと全体的にだらりとしています。
サバの釣り方
出典:フォト蔵
サバはウキサビキ釣りで釣ろう
サバを釣るのなら、サビキ釣りがおすすめです。
サビキ釣りとはラインに『コマセ袋』と『サビキ仕掛け』をつけるだけの非常に簡単な仕掛けです。
それゆえ釣り初心者の方にもとっつきやすく、また費用も掛からないのが利点です。
また、ひと工夫としてサビキ釣りをする際にウキを付けましょう。
というのも、サバは食いつくとすさまじい勢いで走り始めるので、ウキがついていれば一瞬で掛かっているのが判断できるからです。
釣り方はカンタン3ステップ
➊コマセ袋に解凍したアミエビを入れる
❷海中に仕掛けを投入する
❸しゃくりを入れて『コマセ袋の中にある撒き餌』(コマセ)をばらまく
サビキ釣りでのサバの釣り方は非常にシンプルです。
また、サバは回遊魚なので、コマセをばらまくだけで堤防だけでなく湾内でも釣れるようになります。
その上コマセをばらまくとサバだけではなくワカサギなどのベイトも集まってくるため、
それを追いかけてきたサバが釣れるかもしれないという利点があります。
また、その際には釣れたワカサギをそのままにして水中でサバがくらいつくのを待ちましょう。
そのままにしておくこと、でサバからしたらそのワカサギが弱っているように見えるので食らいつく可能性が高まります。
サバを釣るコツ
コマセにはアミエビ、針にかける餌にはアオイソメを使うのがおすすめです。
コマセに使うアミエビにはパック入りのものとブロック状のものの二種類がありますが、おすすめするのはブロック状に冷凍されたアミエビです。
パック入りのものと比べて値段が安い上に量もかなりあるので一つ買えば一日中使えるのは非常に魅力的です。
・断続的にコマセをしよう
サバを多く釣りあげるためのコツとして、コマセを撒くことによってサバの群れが寄ってきたら、断続的にコマセを撒き続けるようにしましょう。
そうすることによってサバの群れがその場にとどまってくれるようになるので釣れる可能性が高まります。
・餌を一口大に加工しよう
サバを釣るための一工夫として、餌となるアオイソメを一口サイズにちぎって針に付けましょう。
こうすることによってサバが食いつきやすくなるだけでなく、ベイトとなる小魚も食いつきやすくなります。
サバを釣る時のおすすめタックル
サバ釣りのロッドの選び方
サバをサビキ釣りで釣る場合、4m前後の磯竿を使いましょう。
このサイズは比較的短めの長さのため取り扱いがしやすく、サビキ釣りに適しています。
また、軽量のため長く持っても疲れにくいという利点もあります。
そのため群れで釣れることの多いサバのサビキ釣りの場合はこのサイズの磯竿を使うのがおすすめです。
サバ釣りのリールの選び方
サバをサビキ釣りで釣る場合は2500番台のスピニングリールを使いましょう。
スピニングリールは糸がらみのトラブルが少ないという特徴があるため、糸がらみのトラブルが多発するサビキ釣りでは適しています。
また、2500番台のスピニングリールは軽量な作りのため、よく走るサバを相手にしても疲れにくいです。
サバ釣りのラインの選び方
サバをサビキ釣りで釣る場合はナイロンラインがおすすめです。
というのもナイロンラインはライントラブルが少なく、お祭り(糸が絡まった状態)になりやすいサビキ釣りと非常に相性がいいからです。
また値段も安いため、もしライントラブルが起きてもあまり躊躇せずにラインを切れます。
その他の仕掛け
おもり:5~15号サイズの重りを使いましょう。
サビキ仕掛け:市販のものがあるためそれを使いましょう。
クーラーボックス:サバは痛みが早い魚なので、必ずクーラーボックスを持っていきましょう。
炎天下の中ビニール袋などに入れていると、せっかくの味が落ちてしまいます。
サバを釣る3つのポイント
サバを釣る為のポイントは
❶ポイント⇒サバを釣り上げた際に追加のコマセを撒く
❷ポイント⇒複数の号数のサビキ仕掛けを用意する
❸ポイント⇒状況に応じてかごの位置を変える
の3つです。それでは以下で詳しく紹介します。
サバを釣るポイント❶
⇒サバを釣り上げた際に追加のコマセを撒く
サビキ釣りでサバを多く釣るコツは、サバを釣り上げた際に追加のコマセを撒くことです。
こうすることで、集まってきているサバを周囲に逃がすことなく自分の釣り場の近くにとどめることができます。
それゆえ、再度サビキ釣りを行う場合に周囲よりも優位な状況で釣りができます。
また、このときに撒くコマセは少量でも随分効果があるので、あまり多くばらまかなくても大丈夫です。
サバを釣るポイント❷
⇒複数の号数のサビキ仕掛けを用意する
基本的にサビキ釣りの場合は小さめの号数のサビキ仕掛けを使用しますが、サバ釣りの場合は大きめの号数のサビキ仕掛けも準備しておきましょう。
サバは大きめのサイズになると数十cmのサイズになるので小さめの号数のサビキ仕掛けだと糸が食いちぎられてしまうことも珍しくありません。
また、サバは餌に食らいつくとかなり暴れるのでサビキ仕掛けが傷みやすく一つしか仕掛けを持っていないとすぐに仕掛けがちぎれて釣りができなくなります。
そのため、サバ釣りに行く場合は大きめのサイズのサビキ仕掛けとコサバにも対応できる小さめのサイズのサビキ仕掛けを用意しておきましょう。
複数のサイズのサビキ仕掛けを使うことでコサバにも大サバにも対応できます。
サバを釣るポイント❸
⇒状況に応じてかごの位置を変える
出典:釣り百科
サビキ用のかごの付け方は『上に付ける場合』と『下に付ける場合』の2種類があります。
これを状況に応じて使い分けることがサバをサビキで釣りあげるコツです。
上にかごを付けるときはサバがいる棚が深い場合にしましょう。
上にかごを付ける場合は底に仕掛けが行きやすくなりますが、その代わり下かご式に比べたらラインが絡みやすくなります。
しかし、活性が低い日には、せめて一匹は釣るために試してみるのもいいと思います。
対して下にかごを付けるときはサバが表層付近にいるときや食いがいいときにしましょう。
先にコマセがまかれるため、表層にいる魚が一斉に集まってきて、コマセの煙の中にある針に魚がかかりやすいです。
まとめ
今度サバを釣りに行くときはぜひ本記事の内容を思い出してください。
この3つのポイントを覚えておくだけで確実に釣果は上がります。
釣りたての新鮮なサバは店頭のサバとは段違いに味もよく、脂もよく釣っているため非常に魅力的です。
そんな釣り人にとっても人気のあるサバを楽しむため、今週末釣りに行くのはどうでしょうか?
それでは安全に気を付けてサバ釣りを楽しんでください。
季節で釣れる魚は下記でチェック↓↓