幻の魚『クエ』をショアから釣ろう!
「人生で一度はクエを釣りたい!」そう願う釣り人が多数存在する『クエ』ですが、
「何度も釣りに行ったけどボウズばかり」ということも少なくありません。
たしかにクエはそのあまりの臆病さから『幻の魚』と言われるほどに釣れにくい魚ですが、正しい知識を身に着ければ、
釣れる可能性はぐっと高まります。
本記事ではクエを釣るためのポイントだけでなく、その他もろもろクエ釣りに役立つ情報を記載しております。
ぜひ参考にして次の釣りで『幻の魚クエ』を釣り上げましょう!
目次
クエの釣れる季節
クエは基本的に年中釣れる魚ですが、最も釣れる時期は9月~2月です。
というのも、クエは初夏から夏にかけて産卵を行うからです。
9月~2月のクエは産卵によって消費した体力を回復するため食欲が旺盛になり、その結果釣れやすくなるという訳です。
また、食いつきがよくなるのは体力の回復だけでなく、脂肪を蓄え冬に備えるためという理由もあります。
越冬と体力回復という二つの目的が重なったこの時期は、ほかの時期と比べて抜群に釣れやすいです。
そのため、釣りをいつ行くべきか悩んでいる方はぜひ9月~2月に足を運びましょう
クエの美味しい季節
幻の高級魚との呼び名も高いクエ。
見た目は悪いですが、その味は値段にふさわしくまさに絶品です。
そんなクエを一番おいしく食べられる旬の時期は5月~8月です。
よく鍋料理にクエはよく使われているため、旬が冬だという勘違いが広がったのだと思いますが、本当のクエの旬は夏です。
というのも、この時期は産卵を終え、余分な脂が落ちているためクエのしつこさが軽減されているからです。
調理法次第では冬の濃厚な脂が乗ったクエよりもおいしくいただけます。
クエのおすすめ料理
クエはその巨体を全身余さず食べられる魚です。
身は鍋魚料理や刺身で頂けますし、皮も湯引いていただくと絶品のおつまみになります。
心臓や胃も珍味としてよく知られ、本当に全身すべてが食べられる魚です。
また、味も絶品で「クエを食べたらほかの魚が食べられない」なんて言葉もあるほど。
ただでさえ美味しいクエですが、「どうせなら一番おいしく食べたい」という方もいるはず。
そんなあなたにはクエを「煮付けで」食べるのおすすめします。
上品で味わい深い、今まで食べたことのないような味を楽しめますよ!
クエの釣り方
クエを磯から釣るのにはルアー釣りと餌釣りの二つの選択肢がありますが、ぜひおすすめしたいのは餌釣りのほうです。
というのも、ルアー釣りだと根掛かりが多発するというデメリットがあるからです。
根掛かりを起こすと、また釣りを始めるのに時間がかかる上にストレスも溜まるので、私はあまりおすすめしません。
ですが、餌釣りの場合だと根掛かりも少ない上に、餌のサイズで掛かる魚も調節できます。
それゆえクエなどの大型魚を狙うならぜひ餌釣りを試してみてください。
餌釣りでクエを釣る場合、餌は冷凍サバを使いましょう。
手に入れるのも簡単で、比較的値段も安価です。
クエを釣るにあたって餌の値段が安いというのは非常に重要です。
というのも、クエを居ついている場所から引き離すには大量の撒き餌が必要だからです。
撒き餌を行いほかの小魚が集まってきて、三十分ほどたってから釣りを行いましょう。
また、クエはサバやイワシなどの小魚を普段から捕食しており、餌がサバだと普段から見慣れているため警戒されにくいという利点があります。
値段も安く、かつ餌としても上等な冷凍サバをクエ釣りでは使用しましょう。
クエを餌釣りで釣る時のおすすめタックル
餌釣りでクエを釣るに当たって最も重要なのは、タックルと仕掛けの強度です。
クエは大きいものだと130㎝を超すサイズのものも存在し、さらにその大半は根に潜んでいます。
そのため、その規格外の巨体を根から引きはがすための強靭なタックルと仕掛けが必要になってきます。
必然的に、クエのタックルはほかの魚を釣る場合のタックルに比べてかなり大きくなるので、取り扱いにはご注意ください。
クエ釣りのロッド選び方
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クエを餌釣りで釣る場合は、メーカーから出されている専用のロッドを使いましょう。
一応、磯竿などでも代用できますが、やはり専用のロッドのほうが安心です。また、竿の長さは5m台のものを選びましょう。
短すぎるとラインが岩にこすれたりしてクエを逃す原因になります。
一方で長すぎるとクエが暴れたときに対応が難しくなってしまいます。
ですので、5m台の竿が手ごろで使いやすいです。
また、竿の硬さに関しては、アタリがしっかりと確認できるだけの竿先の柔軟性が大切です。
そのためアタリを捉えられるだけの柔軟性を備えている7:3と表記される竿がおすすめです。
この7:3という数字は竿先の3割程度が曲がるという意味を表しており、
この比率はクエなどの底に潜む魚を引きはがすのに適しています。
クエ釣りのリール選び方
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クエを餌釣りで釣る場合はロッドだけでなくリール自体も頑丈でパワフルである必要があります。
そのため、引き上げる力がかなり強いトローリング用の大型両軸リールを使うのがおすすめです。
大型両軸リールはかなり重量があるので「こんなに重くても大丈夫なのか?」と心配する方もいるかもしれませんが、
基本的にクエ釣りではリールを固定して釣りを行うので、安心してください。
クエ釣りのライン選び方
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クエを餌釣りで釣る場合はナイロンの75~80号を使用します。
普通の釣りではまず使わないサイズのため驚くかもしれませんが、クエは尋常でないほどの強い引きをするため、このくらいのサイズでないと対抗できません。
長さは500mほどあれば安心です。また、ハリスはクエ専用のワイヤーハリスを使用しましょう。
細仕掛けだと確実にラインがだめになります。
クエ釣りの仕掛け
仕掛けは捨てオモリ仕掛けを使いましょう。
捨てオモリ仕掛けとは、オモリ側に結んだ糸を細くすることで、根掛かりした時にオモリだけ捨ててしまう仕掛けです。
この仕掛けにすることによって根掛かりが起こりやすい磯でも安心してクエ釣りを行えます。
また、この仕掛けを使うとクエが居ついている深場までしっかりと仕掛けを落とせるという利点もあります。
針はクエ専用の大型針、サルカンもMLのビッグサイズを使用しましょう。
クエを釣る為の3つのポイント
ポイント1⇒クエ釣りはレンジ(タナ)が重要
クエは海底付近から離れないという習性を持っているため、仕掛けを海底付近から3~4mのタナに落とすのが釣るコツです。
また、クエは頭上から落下してくる餌に反応するという特徴もあるので、仕掛けが海底についてからリールを巻くというのを繰り返すのもクエに餌の存在をアピールするのに意外と有効です。
この際もタナを意識してしゃくるのを忘れないようにしましょう。
ポイント2⇒クエはカケアガリを狙う
カケアガリとは水深が一気に深くなる場所のことです。
この場所はほかの場所と比べて水深が深いため、『海底に潜む』という特徴があるクエがいる可能性が高いです。
見つけ方は非常に簡単で、まず初めに海の色が変わっている場所を探します。
水草や瓦礫で色が変わっている可能性もあるので、その場所が本当にカケアガリか確かめるために波の高さを見ます。
深場の波の高さは浅場の波の高さと全く違うのでそれを確認してから判断しましょう。
『海の色』と『波の高さ』を判断材料にしてカケアガリを見つけたら、あとはその場所で釣りを行うだけです。
ポイント3⇒クエはかかったら一気に引き上げる
いざ本あたりが来た時には、掛かった瞬間に思いっきり竿を引いてクエを底から引きはがしましょう。
この一瞬で底から引きはがせるかどうかで勝負が決まるといっても過言ではありません。
根に潜られると非常に厄介で、釣りが長引いてしまいます。また、この時に腕だけで釣りあげようとはしないでください。
クエの引きは非常に強く、下手に腕だけで引っ張るとクエの引きに耐えられず、海に落下してしまう場合があります。
そのため全身の力を使って全力で竿を引き上げましょう。この際に磯から滑ってしまわないように磯用ブーツを用意しておくのが吉です。
クエ釣りのまとめ
✔クエの釣りシーズンは9月~2月頃
✔クエの美味しい旬は「夏」
✔クエはどんな料理でも美味しい最高級食材!
✔クエ釣りなら餌で釣るのがオススメ
✔ショアから釣るなら水深のある磯を狙う
<クエ釣りの3つのポイント>
①クエ釣りはレンジ(タナ)が重要
②クエはカケアガリを狙う
③クエはかかったら一気に引き上げる
クエは憶病で非常に釣れにくい魚ですが、このコツを実践し釣りを行うことで釣れる可能性がぐっと上がります。
クエは引きが強いので釣りを楽しめるだけでなく、味も絶品なので非常に魅力的な獲物です。
また、クエの皮下脂肪はコラーゲンがたっぷりと入って美容に非常にいいため、釣りあげて持って帰った時には奥さんから喜ばれること間違いなしです!
ですが、磯でクエを釣る場合は海への落下という危険がまとわりつくので、必ず磯用ブーツは着用し、安全に気を付けて釣りをしましょう。
今回は、クエの釣り方についてお話してきましたが、いかがでしたでしょうか?
今回、説明したポイントを理解した上で釣りをを行うことによって、釣果はもちろん釣りの最大の魅力でもある、自然の中での釣りを十分に楽しむことが出来ると思います。
クエ釣りに少しでも興味があるのなら、是非とも始めてほしい釣りです。
季節で釣れる魚は下記でチェック↓↓