ロックフィッシュの王様とも呼ばれるアイナメ。
その力強い引きは多くの釣り人を魅了してやみません。
とはいっても初めてアイナメを釣りに行く方の中には
「一体どうやって釣ればいいの?」
「いつ頃が旬なの?」
「どんな釣り方なら釣れるの?」
などの疑問を抱く方もいるはずです。
本記事ではそんな釣り初心者の方が見てもわかりやすいように、アイナメを釣る3つのポイントを解説しています。
アイナメを釣る3つのポイント
1.ポイントを頻繁に移動する
2.底についたら仕掛けを跳ねさせる
3.深場を狙う
この3つポイントをしっかりと理解していれば、誰でも簡単にアイナメを釣ることが出来ます。
これから、この3つのことを詳しく解説していくわけですが、
その前に、アイナメの生態や習性を学んでおけば、更に理解が深まりますので最後までお付き合いください。
目次
アイナメの釣れる季節
アイナメが最も釣れる時期は晩秋~春にかけてです(北海道は年中狙うことができます)。
理由としてはアイナメは冬に産卵を行う魚だからです。
そのため晩秋には産卵のために栄養を蓄えるために活性が高まり、春は産卵後の体力を回復するために活性が高まります。
それゆえこの晩春~春が一年で一番釣りやすい季節になります。
また、アイナメの最も活性が高くなる気温が8~15℃で、ちょうどこの時期とか重なるというのも釣れやすくなる理由の一つです。
ここで一つ気を付けてほしいのは、冬の時期はアイナメが本格的に産卵に入るので資源保護の観点から冬の時期の釣りは控えることです。
春ごろになると良型のアイナメが釣れるようになるので、春の時期にアイナメ釣りをするのが個人的にはおすすめです。
アイナメの食べる旬
出典:伊豆くらし
アイナメの旬は春から夏ごろにかけてです。
この時期のアイナメは晩秋から冬にかけての産卵に備えて非常に脂が乗っているのが特徴的です。
ですが、気を付けてほしいのが釣り上げた後には必ず血抜きをすることです。
血抜きをしないと磯臭さが残り、せっかくのアイナメに癖のある風味が残ってしまいます。
血抜きさえしてしまえば淡白でぷりぷりとした食感を存分に味わえますのでで必ず血抜きは行いましょう。
アイナメは和食でも洋食でも活用できる素晴らしい魚ですが、個人的には煮付けにして食べることをおすすめします。
アイナメだけが持つ独特の淡白な味わいや脂をしっかりと楽しむことができます。
アイナメの釣り方
アイナメはテトラポットや防波堤の下を狙う穴釣りがおすすめです。
アイナメはロックフィッシュで海中の障害物(根)を好む根魚です。
それゆえアイナメは穴釣りと相性がよく、仕掛けをたらせばアイナメが釣れやすいです。
この時に藻が茂っていて潮が利いている穴や、ある程度の深さのある穴をねらってみるのがコツ。
これらのポイントはアイナメが好む条件がそろっているため釣れる可能性が高いです。
また、この穴釣りはテトラポットなどの隙間に仕掛けを投入するだけで簡単なので初心者の方にはこの釣り方がおすすめです。
ですが、基本的には穴釣りは危険なのでかならず専用の靴を持っていきましょう。ヘルメットがあるとより良いです。
アイナメ釣りの餌 アイナメ釣りの餌として有名なのはマムシやイソメなどの虫類ですが、沖アミやカニなどの甲殻類もよく捕食します。
基本的に何でも食らいつく魚なので虫が苦手な方は沖アミなどで釣りを行うほうがいいでしょう。
ですが、個人的にはマムシが一番釣れやすい気がするので、特にこだわりのない方はマムシを餌として使うのをおすすめします。
アイナメのおすすめタックル
アイナメ釣りのロッド選び方
ロッドは穴釣り用に開発された穴釣り専用ロッドを使いましょう。
一応バスロッドでも代用できるにはできますが、やはり穴釣り専用のロッドのほうが釣れやすく取り扱いも便利です。
長さは130㎝ほどのものがおすすめです。この長さは穴釣りには定番の長さと言われ、最も小回りが利くので一番おすすめです。
逆にこれ以上に長いサイズだと穴釣りをしにくくなるので、どの長さがいいのか悩んでいる人は130㎝を使いましょう。
また、穴釣り用のロッドは堅めのものを選びましょう。
アイナメの穴釣りで最も気を付けないといけないのは根に潜られることです。
根に潜られるとラインが傷む原因になるだけでなく、バトルが長引き非常に面倒くさいです。
そのため底にもぐらせないためにもパワーのある硬めのロッドがおすすめです。
アイナメ釣りのリール選び方
出典:tsurihack
アイナメを穴釣りで釣るのなら100番台ほどの小型ベイトリールがおすすめです。
というのも穴釣りでは場所を何度も移動したりして動き回るので小型で持っていても疲れにくいというのは非常に重要だからです。
また、ベイトリールはスピニングリールと比べてキャスト性能は劣りますが、巻き取り性能は段違いに強いです。
この巻き取り性能が強いというのがアイナメの穴釣りでは非常に優位に働きます。
というのもアイナメは非常に引きが強い魚なので根に潜られる前に引きはがすだけのパワーが絶対に必要だからです。
そのためパワーのあるベイトリールとアイナメの穴釣りは非常に相性がいいです。
さらに、穴釣りではキャストを行うことがあまりないのでベイトリールの弱点は全く問題になりません。
アイナメ釣りのライン選び方
アイナメを穴釣りで釣る場合、カーボナイロンのラインを使うのが最もおすすめです。
というのもPEラインはスレに弱いという特徴があるため根ずれの多発する穴釣りにはあまり向いていません。
そのためナイロンラインがおすすめですが、その中でもカーボナイロンのラインを使うのがアイナメを釣るコツです。
カーボナイロンとはナイロンにフロンを融合することにより適度なハリを持たせることに成功したラインです。
この適度なハリというのが根ずれの多発する穴釣りとは非常に相性がよいので、カーボナイロンのラインをつかいましょう。
また、個人的には号数は3号が、一番適していると思います。
アイナメ釣りの仕掛け
出典:hatena blog
アイナメを穴釣りで釣るにはブラクリを使いましょう。
ブラクリとは穴釣り専用に作られた仕掛けのことです。
小型で重さがあり、根掛かりが少ないという穴釣りに関しての問題点を一気に解決してくれる便利な一品です。
穴釣りでアイナメを狙う場合はこの仕掛け以外にないと言い切れるほど!
また、ブラクリの仕掛けの中でも夜行色のものを選ぶのも釣果を上げるコツです。
アイナメ釣りは基本的に昼に行うため「夜行色って意味ないんじゃないかな?」
と思うかもしれませんが、テトラポットの底は非常に暗くなっておりその状態ではせっかく餌を垂らしてもアイナメがなかなか気づいてくれません。
ですが夜行色のものしておけばアイナメへのアピールとなり餌に食らいついてくれる可能性がぐっと高まります。
アイナメの釣る3つのポイント
➊ポイント
ポイントを頻繁に移動する
アイナメを釣るポイントの一つとしてはポイントを頻繁に移動することです。
アイナメは回遊魚ではなく居つく魚なので、一度仕掛けを垂らしてみて反応がなかったらすぐにポイントを変えるということがアイナメを釣るコツです。
また、この際に底の方ばかりではなく中層を狙うというのもコツの一つです。アイナメは中層付近でいることもかなり多いからです。
そのため中層付近についたあたりからしゃくりをかけながら落としていくのが重要です。
❷ポイント
底についたら仕掛けを跳ねさせる
アイナメを穴釣りで釣る二つ目のポイントは仕掛けが底に付いたら跳ねさせるように仕掛けを移動させることです。
というのもアイナメが居ついているポイントは大体ストラクチャーが複雑のため、底を這わすように狙っていると高確率で根掛かりを起こしてしまいます。
そのため、面倒な根掛かりを避けることはアイナメ釣りでは非常に重要になります。
また、跳ねさせるように仕掛けを移動させることにより餌のアピールになり一石二鳥のため、仕掛けが底まで付いたら仕掛けをはねさせるように竿をしゃくりましょう。
❸ポイント
深くなっているポイントを狙う
アイナメを釣る3つ目のコツは、周りより深くなっているポイントを狙うことです。
アイナメは中層にいることもありますが、基本的に底の方で居つき上から餌が落ちてくるのを待っています。
そのためアイナメには上から落ちてくる餌に食いつく習性があり、アイナメをピンポイントで狙う場合には下げ潮を狙うのがコツです。
そのような場所はまわりより深くなっていることが多いので、干潮時に確認してみると良いでしょう
アイナメ釣りのまとめ
✔アイナメの釣りシーズンは晩秋~春
✔アイナメの旬は春~初夏
✔アイナメは穴釣りのランガンがオススメ
✔アイナメタックルは機動性重視で選ぶ
✔アイナメの仕掛けは「ブリクリ」がオススメ
1.ポイントを頻繁に移動する
2.底についたら仕掛けを跳ねさせる
3.深くなっているポイントを狙う
今回は、アイナメを釣るコツなどを紹介しましたが、いかかでしたでしょうか?
アイナメは引きが強く楽しめるというだけでなく、味もおいしい非常に魅力的な魚です。
ぜひ今週末アイナメを釣りに出かけに行きませんか?きっと豊かな海を眺めながらする釣りは日頃のストレスを忘れさせてくれます。
それでは安全に気を付けてアイナメ釣りを楽しんでください!
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